「ただの老化」と決めつけないで。
見逃してはいけない認知症の5つのサイン
「最近、名前を呼んでも反応が鈍い」「昼間ずっと寝ているのに、夜になると起き出す」...。
愛犬のそんな変化を、「もう歳だから仕方ない」と諦めていませんか?
実はその行動、単なる老化ではなく、「犬の認知症(CCD:Canine Cognitive Dysfunction)」のサインかもしれません。
8歳以上の犬の約14%、15歳以上では約68%に見られると言われるこの病気。早期に気づいてあげることが、愛犬との穏やかな時間を守るカギになります。
💡 DISHAA(ディシャ)とは?
獣医師が認知症を診断する際に見る「5つの行動変化」の頭文字です。
この5つをチェックすることで、老化なのか病気なのかを見分けるヒントになります。
1. Disorientation(見当識障害・迷子)
家の中で迷子になったり、行き止まりから戻れなくなったりします。
例えば、「ドアが開くのを待っている場所が蝶番(ちょうつがい)側だった」「家具の隙間に入ってバックできずに鳴いている」といった行動が見られます。
老化との違い
単に目が悪くてぶつかるのとは違い、「空間の認識」ができなくなっている状態です。慣れ親しんだ散歩道で突然立ち止まり、どちらに行けばいいのか分からなくなることもあります。
2. Interactions(相互反応の変化)
飼い主さんとの関わり方が変わります。
以前は玄関までお迎えに来てくれたのに来なくなる、撫でられるのを嫌がる、逆に常に飼い主の後ろをついて回る(分離不安用行動)など、極端な変化が現れます。
3. Sleep-wake cycles(睡眠サイクルの変化)
「昼夜逆転」は、飼い主さんにとって最も負担が大きい症状の一つです。
昼間は死んだように深く眠り、夜になると突然起き出して徘徊したり、単調なリズムで鳴き続けたり(夜鳴き)します。
4. House soiling(粗相・トイレの失敗)
トイレトレーニングが完璧だった子が、突然部屋の真ん中で排泄したり、トイレから少し外れた場所でしたりするようになります。
これは「我慢ができない」のではなく、「トイレの場所や仕方を忘れてしまった」ことが原因の場合が多いです。
5. Activity level(活動レベルの変化)
目的のない行動(徘徊)が増えます。
部屋の中を同じルートでぐるぐると歩き続けたり、壁に向かってぼーっと立ち尽くしたりします。逆に、大好きだったおもちゃや遊びに全く興味を示さなくなることもあります。
【重要】気になったら動物病院へ
これらの症状は、脳腫瘍や内臓疾患など、他の病気が原因である可能性もあります。
「認知症かな?」と思ったら、自己判断せずにかかりつけの獣医師に相談してください。
認知症を完全に治すことはできませんが、サプリメントやフード、環境の工夫で進行を遅らせることは十分に可能です。
諦めないで。今の愛犬にできるケアを、一緒に見つけていきましょう。
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※本記事は特定の商品を推奨するものではありません。愛犬に合ったものを選んであげてください。